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Vol.1 「ワルシャワ室内歌劇場」
かわいらしい外観
定期的に世界の劇場やコンサートホールを巡る旅を行っていますが、その中から特に印象に残った劇場やコンサートホールをここで紹介したいと思います。
その第1回はワルシャワ室内歌劇場です。
日本にもたびたび来日公演を行っているワルシャワ室内歌劇場の本拠地。遊園地のパビリオンのようなとても小さな劇場だがその上演水準は高い。
モーツァルトのオペラは全ての演目がレパートリーになっており、毎年その中からいくつか選択して上演される。他の劇場ではまずかからないめずらしい演目がここでは観ることができる。
この年は「ルチオ・シッラ」、「フィガロの結婚」などを観ることができた。大劇場では体験できないアンサンブルオペラの神髄が楽しめる。
素晴らしい音響
この劇場のもう一つの特徴は響きの良さ、長過ぎず、短すぎず、しかも柔らかく響く、オペラにとっては理想的な響き。響きの良い小さな劇場は歌手は声を張り上げることなく自然に歌え、時にはささやき声も使えるので、演出家にとってもうれしい劇場のはず。
この劇場のこじんまりした親密な空間と響きを体験することは、この歌劇団の引っ越し公演に行けなくなるぐらいのインパクトがある。
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