
ACTについて
理念
ACT環境計画は1984年に、『文化』という視点から環境計画をとらえ、
ソフト・ハードの両面から真に機能する環境と施設をつくることを基本姿勢として設立いたしました。
以来、都市計画、建築設計、劇場計画のすべてにおいて、背景にあるソフトの調査・研究を重ね、
ハード面へのフィードバックを続けています。
特に『音楽』『演劇』『美術』『映像』などを提供する文化施設をつくるに当たっては、
広範な人的ネットワークを駆使し、多面的な実践力と総合力を発揮することで、
ソフトとハードの連動した施設づくりに取り組んでまいりました。
ここ数年、ホールや劇場などの文化施設が相次いで誕生する中で、
ソフト面における綿密な事前調査の必要が徐々に認識され、これを実践する事例が増えてきています。
今日ではハードの充実に比べ、ソフトを企画する人材の不足が指摘される程です。
しかし、いくら文化施設が急増してもそれを支える文化基盤はいまだに脆弱であるといわざるを得ません。
私達は今後も設立以来の理念を忘れることなく、さらなる研鑚を重ね『文化』のある心豊かな時間を
楽しんでいただける空間の創造に取り組んでいきたいと思います。
業務内容
●建築の設計・監理業務
・住宅、集合住宅、事務所ビル、商業ビルなど一般建築の設計、監理業務
・劇場、ホール、イベントスペース及びこれらが付帯する施設建築の設計、監理
・音楽練習室、スタジオ、リスニングルーム等及びこれらが付帯する施設建築の設計、監理
・複合施設における劇場システム等の設計
●都市計画全般に関する調査・計画
基礎調査、都市総合計画、市街地開発および再開発計画、道路、交通施設設計、公園緑地計画など
●文化とその環境、文化施設に関する調査・研究
劇場、ホール、文化事業などに関する調査研究、計画業務
●劇場、ホール建設にあたっての総合的なプロデュース、プランニング、コンサルテーション
オペラ、コンサート、演劇などの公演企画、プロデュース、コンサルテーション
●劇場、ホールにおける特殊設備部門(舞台機構、照明、音響)の設計、監理、コンサルテーション
ACT環境計画
名称
株式会社アクト環境計画 (登録名称)
ACT環境計画 (通称)
ACT Planning (英表記)
設立
1984年 9月
沿革
1985年 6月 株式会社となる
1987年 10月 ACT環境計画研究所をACT環境計画と改称
1994年 4月 東京都渋谷区より横浜市へ移転
2000年 8月 横浜市中区より横浜市西区へ移転
2007年 2月 横浜市西区より横浜市港北区へ移転、東京都事務所を開設
2017年 7月 横浜市港北区より東京都世田谷区へ移転
資本金
10,000,000円
代表取締役 小林 洋子(一級建築士)
代表取締役 林 秀樹(劇場コンサルタント)
登録
一級建築士事務所 東京都知事登録 第61862号
経歴
<目次>
1. 劇場・ホール
1)総合プロジェクト(基本構想から管理運営計画立案、設計まで総合的に行ったプロジェクト)
横浜市泉区民文化センター・テアトルフォンテ
1)概要
「386席の演劇専用ホールを持つ区民文化センター」
ショッピングセンター上部に位置する400人規模の演劇専用ホール、ギャラリー、創作室、情報コーナーなどを持つ横浜市の区民の
ための文化センターの基本計画立案から設計・監理に至る一連の作業を行った。
演劇や小オペラ上演のための使い勝手の隅々に至るまで内容を練り上げ、開館に向けては設計のみならず、緞帳のデザイン、ロゴマ
ークのデザイン等のプロデュース、備品の選定に至るまで行った。中心施設であるホールは、本格的な西洋型演劇のための後舞台を
持つ舞台空間と馬蹄型の客席を持ち、この規模では日本では例のない演劇専用のホールである。開館後は、「山海塾」や「唐十郎と
赤テント」の公演を始め、内外の劇団、舞踊団、演劇人の高い評価を得ている。
(1)施設構成:演劇ホール、リハーサル室、ギャラリー、創作室、文化情報コーナー、会議室、 事務室等
(2)延床面積:2,792.83㎡
(3)竣工:1993年 開館:1993年
2)具体的な業務内容
(1)基本構想・基本計画(検討委員会あり)・横浜市泉区民文化センター基本計画(1990-1991)
(2)管理運営計画
(3)基本設計、実施設計、現場監理
・横浜市泉区民文化センター基本設計・実施設計・現場監理(1991-1992)
(4)備品計画
3)掲載誌等
「Mainichi Daily News」1991年12月19日号 毎日新聞社
「新建築」1993年9月号 新建築社
「神奈川新聞」1993年9月1日号 神奈川新聞社
「建築資料」1993年9月号 建設綜合資料社
「アサヒグラフ」1993年9月24日号 朝日新聞社
「ディテール118」1993年秋季号 彰国社
「GAJAPAN05」1993年AUTUMN A.D.A.EDITA Tokyo
「テアトロ」1993年11月号 カモミール社
「日経アーキテクチュア・インテリア93」1993年11月29日増刊号 日経BP社
「日経アーキテクチュア・建築選集93」1994年2月21日増刊号 日経BP社
「JATET劇場演出空間データシート2」1996年 (社)劇場演出空間技術協会
「建築設計資料」−63演劇の劇場− 1997年 建築資料研究社
「日本の現代劇場・設計事例集」日本建築学会編 1997年 彰国社
「ディテール174」2007年秋季号 彰国社
「建築ジャーナル」2010年4月号 企業組合建築ジャーナル
千代田区内幸町ホール
1)概要
「小演劇を中心とした多目的ホール」
内幸町駅に近い再開発地区内の公園の地下に位置する千代田区の188席の小ホール。
舞台は小演劇を中心としながらも講演会、寄席、ポピュラー音楽など対応可能であり、客席空間はサイド席を設けるなど舞台との一
体感の創出を重視した。緞帳デザインをはじめ、ホールの利用形態別、演目別の詳細な利用マニュアルの作成と施設パンフレット、
舞台仕込図、料金表など、開館に必要な印刷物の制作まで一貫した作業を行った。
(1)施設構成:演劇用多目的ホール、ホワイエ、楽屋、管理事務室等
(2)延床面積:1,445.20㎡
(3)竣工:1996年 開館:1997年
2)具体的な業務内容
(1)基本構想・基本計画
(2)基本設計、実施設計、現場監理(緞帳デザイン含む)
・千代田区内幸町ホール基本設計・実施設計・現場監理(1992-1996)
(3)管理運営計画・備品計画
・(仮称)内幸町文化ホール管理運営計画(1995)
(4)利用マニュアル及び施設パンフレット利用案内等作成
・内幸町ホール利用マニュアル報告書及び開設準備印刷物の作成(1997)
3)掲載誌等
「ディテール174」2007年秋季号 彰国社
「建築ジャーナル」2010年4月号 企業組合建築ジャーナル
横浜にぎわい座
1)概要
「大衆芸能の専門劇場」
再開発地区内のビル内の中間階に設けた寄席を中心とする400席のホールと、地下に設けた約150席のスタジオ、制作室、情報コー
ナーを含む文化施設である。基本構想、計画から管理運営計画の立案、設計・監理までを一貫して行った。特に、上部に集合住宅が
位置しているため、遮音設計等十分な配慮を行った。また、ホワイエのアート計画や緞帳の選定委員会の運営といった細部まで計
画、作業を行った。
→公共建築賞を受賞
(1)施設構成:芸能ホール、野毛シャーレ(多目的スタジオ(大))、多目的スタジオ(小)、制 作室、
芸能情報コーナー、事務室等
(2)延床面積:4,358.97㎡
(3)竣工:2002年 開館:2002年
2)具体的な業務内容
(1)基本構想・基本計画(検討委員会あり)
・芸能センター施設計画検討調査(1995)
・芸能センター基本構想・基本計画検討調査(1995-1996)
・芸能センター基本構想等検討調査(1996-1997)
(2)管理運営計画(検討委員会あり)
・横浜市芸能センター管理運営計画調査(1998-2000)
・横浜市芸能センター類似施設管理運営事例調査(1999)
(3)ホール基本設計、実施設計、現場監理
・芸能センター(横浜にぎわい座)基本設計・実施設計・現場監理(1997-2002)
・芸能センター(仮称)遮音性能等向上設計業務(1998)
(4)緞帳選定委員会
・芸能センター舞台緞帳の図柄応募規約等作成業務(2000-2001)
・芸能センター舞台緞帳制作に係る監理業務(2001)
(5)アート計画
・芸能センター(仮称)特殊意匠工事(2001-2002)
3)掲載誌等
「ディテール174」2007年秋季号 彰国社
「建築ジャーナル」2010年4月号 企業組合建築ジャーナル
「公共建築」Vo.49 No.191 (2007年1月発行) (社)公共建築協会
ミューザ川崎シンフォニーホール
1)概要
「2000席規模の国際的なコンサートホール」
川崎駅西口再開発地区内における川崎市の大型文化施設。フランチャイズオーケストラ、市民利用のための空間を含む。
ホールは2000席ながらも市民利用を想定した1000席、1500席の区分利用に対応している。
施設内容については、当初のポピュラー音楽を主体とするホール計画案から10年を超える検討及び設計作業を経て、フランチャイズ
オーケストラを中心とする運営の目途とともにクラシック音楽用ホールとなった。
現在はフランチャイズオーケストラである東京交響楽団を中心に内外の一流オーケストラ公演を行うコンサートホールとして音楽
ファンをはじめ高い評価を得ている。
(1)施設構成:コンサートホール、市民交流室、練習室、研修室、展示室等
(2)延床面積:17,243.96㎡
(3)竣工:2003年 開館:2004年
2)具体的な業務内容
(1)ホール需要調査
・川崎駅西口地区ホール基本計画推進調査(1994)
2000席のポピュラー音楽からクラシック音楽までの総合的な音楽用ホールのための既存ホールの利用状況等の調査分析
(2)基本構想・基本計画(検討委員会あり)
・川崎駅西口地区ホール基本計画検討調査(1992-1993)
2000席のポピュラー音楽用ホールの計画
・川崎駅西口地区ホール基本計画検討調査(その2)(1993-1994)
2000席のポピュラー音楽からクラシック音楽までの総合的な音楽用ホールの計画
・川崎駅西口地区ホール基本性能検討調査(1994-1995)
2000席のポピュラー音楽からクラシック音楽までの総合的な音楽用ホールのハード面(舞台客席空間及びその可変機
構、建築音響、サイトライン等)の検討
(3)基本設計、実施設計、現場監理
・川崎駅西口市民文化施設(文化ホール)基本設計・実施設計・現場監理(1998-2003)
2000席規模のコンサートホールと、市民交流プラザを含む文化施設の設計
(4)管理運営計画(検討委員会あり)ーフランチャイズオーケストラ計画とそのための空間づくりー
・川崎駅西口地区再開発事業文化ホール管理・運営検討調査(1995-1996)
2000席のポピュラー音楽からクラシック音楽までの総合的な音楽用ホールの計画及び、検討委員会の運営
・川崎駅西口地区再開発事業管理運営計画等検討調査(1998)
・川崎駅西口市民文化施設(文化ホール)管理運営計画調査(1998-1999)
2000席規模のコンサートホール(クラシック系)のための管理運営基本計画の策定
・川崎駅西口市民文化施設(文化ホール)管理運営実施計画調査(1999-2000)
・川崎駅西口地区再開発事業コンサートホール調査(1999-2000)
・川崎駅西口市民文化施設(文化ホール)管理運営実行計画調査(2000-2001)
・川崎駅西口市民文化施設(文化ホール)管理・事業計画調査(2001-2002)
・川崎駅西口市民文化施設管理運営実行計画調査(2002-2003)
・川崎駅西口市民文化施設管理運営事業実施調査(2003-2004)
(5)総合的な空間づくりのための作業(すべて検討委員会あり)
・パイプオルガン計画(スイス、クーン社製導入)
・ピアノ選定(ハンブルグ・スタインウェイ等工場にて選定)
・アート計画(ホワイエ、楽屋等の絵画、立体等アート選定)
・備品選定(ホール運営上必要な家具、什器当備品の全てを選定)
3)掲載誌等
「新建築」2004年4月号 新建築社
「ディテール174」2007年秋季号 彰国社
「建築ジャーナル」2010年4月号 企業組合建築ジャーナル